【私の原点】「魂は在る」と気づいたあの日。亡き父が教えてくれたこと。
代わりの存在はありません。その子の愛だけが、私たちを癒してくれるのです。
私の亡き父にまつわる、すこし不思議な体験談
今から十数年前。「がん末期、余命三ヶ月」と診断された父。
昭和初期に生まれた父は痛みを我慢する人でした。
入院中はナースコールも絶対押さないので、医療従事者も困っていました。
そして治療法の選択は、父は私たち家族に丸投げでした。
主治医から薦められたのは「放射線療法」。優先順位は最初に脳、次に脊髄でした。
(当時は)面会時間が終わると病院から出されるので、父の夜中の様子は家族でも分かりません。
放射線療法の前日の夜、私たちの前に姿なき声はあらわれて、こう言いました。

私たちの前にあらわれた姿なき声。【背中が痛むはずだ】と。
「背中?そんなバカな」私たち家族は半信半疑でした。
翌朝、父の検査に病院へ付き添い、放射線技師の先生が仰った言葉は…
【背中からやりましょう】でした。
何故ですかと先生にお聞きすると…
「背中が痛むと夜中に眠れません。すると体力を消耗します。最初に背中に放射して、治療のためにしっかりと眠りましょう」
心の底から驚いた私たちは、姿なき声に「お前はいったい何者だ」と問い詰めました。
すると亡き祖父は、本人しか知りえない個人情報を詳しく教えてくれました。
自分はどんな病気で何歳で亡くなったとか。
父からも、祖父に関するまったく同じ個人情報が語られました。
その姿なき声は紛れもなく、40年以上も前に亡くなった祖父だと私たちは確信したのです。
当時「オーラの泉」というテレビ番組が放映されていて、みんなが見えない世界に関心を持ち始めた頃でした。

奇妙な連携がはじまる
痛くない!と言い張る父
↓
亡き祖父が父の様子を伝える
↓
私たち家族が情報をキャッチする
↓
(祖父情報とは言わずに)主治医に父の様子を伝え、処置をほどこす
もともとは父が素直にナースコールを押してくれれば、こんなに回りくどいことはせずに済んだのですが…。
それから三か月後。主治医の宣告通り、父はこの世を去り、亡き祖父の声は聴こえなくなりました。
肉体は亡くなっても、魂は在る。愛の絆は消えないと気づいた
そして、この体験が私のこころに強烈に残りました。
同時に「亡き父の魂はどこへいったの??」という疑問も生まれました。
人って不思議なもので、自分が強烈な体験をすると「こ、これって本当だよね」と信じざるを得なくなるんだと気づきました。
霊感などない!科学がすべてだ!と、猜疑心が強かった私にとって、根本となった価値観を変えるきっかけとなった出来事でした。
そしてこの経験が、のちのペットヒーリングアートへとつながっていきます。